言うは易し行うは難し
昨日ひとつ書いてみて思ったこと。書きたいことはいっぱいあるのに、いざ書くとなると時間がかかる。そして疲れる。
書く媒体がPCからスマホになったからか。それでもケータイで書いていた頃よりははるかに楽になったと思う。
こうして実際に書いてみると、世の中のライターの方々はすごいと思う。5分程度でさらっと読めてしまう記事ひとつにも、とてつもなく長い時間と労力を要しているのだろう。そして継続する気持ち。これも大切だ。
私は非常に飽きっぽい。ビリーズブートキャンプは1日でやめた。日記帳を買ってみたが、1週間足らずで日記帳だったノートはメモ帳になった。三日坊主である。気持ちはあっても、実際にやり始めるとすっと気持ちが薄れてしまう。飽き性なのかもしれない。
ある程度ノルマのようにして半強制的に続ければ、それは習慣になる。習慣になれば、今度はやらなければ気持ち悪くなる。昼食後の歯磨きしかり、アイロンがけしかり。
習慣づけするために必要なのは、「やらなければいけない」という状況を作ること。「寝る前にアイロンがけをしろ」と書いた紙を壁に貼っておくだけでも効果的だった。協力者がいれば、声かけしてもらうことも有効だ。
あとは、ちょっとしたごほうび。アイロンがけをしたら旦那からほめてもらえる。ジムに行けばいつもよりちょっと高いシャンプーが使える。とか。ここで大切なのは「ちょっとした」ということだ。大きなごほうびは用意するのも辛いし長続きしない。ちょっとしたものでも、あれば意外と嬉しいものだ。
このブログを続けるためにも、「ちょっとした」ごほうびを用意しようかと思ったが、何にしようかは決めあぐねている。というのも、他者からの評価のみを励みにすると、それは承認欲求を満たすのみのツールになってしまう。欲求のコントロールはなかなか難しい。だからといって、誰かほめてくれる人がいるわけでもない。難しい。
ごほうびを何にするか決まるまでは、頑張って続けたいと思う。決意表明。
サカナの興味
昔、小説を書いていた。
中学生のとき、当時家にあったワープロで、暇さえあればぽちぽち打っていた。内容はそんな大したものでもなく、夢の話だとか自分が思ったことだとか。小説ですらなかったのかもしれない。
高校生になってケータイを買ってもらってからは、いわゆる「ケータイ小説」を始めた。大手の投稿サイトに登録して、しょうもない恋愛小説を書いていた。「しょうもない」というのは、自分が感じたこと、あったらいいなと思った妄想を恋愛脳のフィルターに通していたからだ。リアル感は皆無である。
大学に入って一人暮らしを始め、自分のPCを買ってもらった。ツールがケータイからPCに移動した。なるほどこれは書きやすい。友人の勧めで某投稿サイトに登録した。始めは読む側だった。読んでいるうちに「自分でも書いてみようか」と、しょうもない好奇心が沸いてきた。これが悪かった。好奇心を満たすためだけの作品がウケてしまったのだ。
ウケたといっても、一発屋のようなものである。偶然に偶然が重なっただけで、しょうもないものには変わりない。メッキはすぐに剥がれ、訪ねる人はいなくなった。悲しくなって、書くのをやめた。自分が心に溜めていたことを吐き出すために始めたものが、いつの間にか承認欲求を満たすためのものになっていた。それもまた悲しかった。
仕事を始めて、書くことからは遠ざかっていた。時々、書類を作ったときに「サカナさん、文が読みやすいね」とほめられた。嬉しかった。しょうもなく続けていたことが下積みになっていたのかな、と思った。
大学時代、演習で「徒然草」の現代語訳をした。本屋に行けば分かりやすいものが山程棚に並んでいるが、自分で訳すことに意味があるという。
そんなわけで兼好法師様のありがたいお話を読んでいたことをふと先日思い出し、あんな風にとりとめもなくだらだら書いてみても面白いのでは、とまたしょうもない好奇心が沸いてきた。兼好法師様を馬鹿にしているつもりはない。
とりとめもなくだらだら書くが、説教はできない。そうなると、「徒然草」というより「枕草子」の方が近いのでは、と思った。「枕草子」に政治的背景がうんぬんという話は置いておくことにする。
そもそも、ここまで「枕草子」やら「徒然草」やら言っているが、そんな大したものでもない。これは、自分が吐き出すためだけの、本当にしょうもないものなのだ。
そういうわけで、「枕草子」の音だけ借りた。職場の先輩から「ラップを考えるのに使える」と教わったサイトを参考にブログ名を考える。「まくら」と「そうし」で同じ韻を踏む単語……。
それで、こうなった。
「まくら」と「さかな」が同じ韻かと聞かれると、韻は踏んでないよなあ、と思う。今更だが、「らくだ」の方がよかったのかもしれない。
けれど色々考えて、韻は違うが「さかな」にした。真ん中の音は違うが、同じカ行の音ということで許してほしい。