サカナの興味

体験したこと感じたことを思うままに書きつらねたものです。

お菓子の話

お菓子作りが好きだ。

小さい頃、母親がよく菓子を作ってくれていて、その影響か自分でも作るようになった。ケーキにクッキー、最近はタルトとパイにはまっている。バターの値段も馬鹿にならないので、最近はバター風味のマーガリンを使っている。味は落ちるが、自分で食べる分には貧乏舌なので気にしない。

昔は誰かのために作ることがほとんどだった。友達の誕生日、リクエストを受けて、クリスマス、バレンタイン……。今ももちろん誰かのために作っているのには変わらないが、「誰か」の範囲が広くなった気がする。

今ではすっかりお馴染みのInstagramに出来上がった菓子の写真を投稿する。「いいね」がつく。調子に乗ってまた作る。写真を撮る。投稿する。そんなことばかりしている。

作る相手によっては、レシピひとつでも気を使う。甘さ、舌ざわり、風味……と考えることばかり増えてしまう。ブラウニーひとつでもレシピは山程あるのだ。どのレシピならその人の口に合うか、考えるのは苦しいときもあるが、「美味しい」の言葉には勝らない。

本屋に行ってレシピ本を探すのも楽しいが、最近はインターネットでレシピを検索して作ることも増えた。本でもネットでも、実際に作ってみないと自分の舌に合うかどうかは分からない。案外レシピ本より美味しいレシピがネット上にあった、なんてこともあるから本当に分からない。

ただ、本だとその場でメモができる。それに、開きっぱなしでいつでも見られる。電池残量を気にする必要もない。レシピにハズレは少ないし、最近はカロリーも表記されているからありがたい。

昔は思いつきで作って持っていくことがあったが、社会人になってからはリクエストされたら作るようになった。手作り菓子を喜んでくれる人もいるが、「手作りはちょっと……」という人もいる。そういう人は一口食べて「残りは家で食べるね」と言い、ティッシュとビニール袋でくるんでしまうので、きっとこの後ゴミ箱に捨てるんだろうと察してしまう。要らぬ気を遣わせ、無理して食べさせてしまうくらいなら、作らない方がましだ。

リクエストは、この時期だとフォンダンショコラが多い。フォンダンショコラはレンチンして熱々を食べるのが美味しい。レンチンすると中のトロトロ部分が固まってしまうこともあるので、最初の焼き加減にはものすごく気を使う。レンチンすることを加味しての焼き時間を自分で考えなければいけない。大体レシピ本の焼き時間からマイナス3〜5分くらいが理想的だ。表面がとりあえず焼けていて、軽く揺らしても中身が飛び出さず表面が維持されていれば問題ない。その後冷え固まって持ち運べるようになるので、あとはレンチンするだけだ。

……書いていたら食べたくなってきた。